三菱ふそうと日野2026年4月に統合|新会社名「ARCHION(アーチオン)」効率化と競争力強化を図る

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三菱ふそうトラック・バスと日野自動車は、2026年4月に予定している経営統合する予定だ。両社が傘下に入る新たな持株会社の名称は「ARCHION(アーチオン)」になる。

弓状の構造物を意味する「ARCH」と、永続や時の流れを表す「EON(ION)」を組み合わせたものであり、輸送業界の未来を築き、次世代へ受け継ぐという思いを込めている。統合により、車両基盤の共通化や生産拠点の再編を進め、経営の効率化と競争力の強化を図る方針だ。

新会社の最高経営責任者(CEO)には三菱ふそうのカール・デッペン社長が就任し、日野自動車の小木曽聡社長が最高技術責任者(CTO)を務める。新会社は2026年4月の発足と同時に、東京証券取引所プライム市場への上場を目指しており、統合後も「三菱ふそう」と「日野」のブランドは継続される。これにより、両社の強みを活かしつつ、グローバル市場でのシナジー効果を最大化することを狙う。

国内生産体制では、三菱ふそうが神奈川県愛川町の中津工場を閉鎖し、川崎製作所へ統合。従業員は配置転換によって雇用を維持する方針である。一方、日野自動車は東京都羽村市の羽村工場を親会社であるトヨタ自動車へ売却し、生産拠点を茨城、群馬、神奈川の3県に集約する。生産と開発、調達を統合することでコスト削減と価格競争力の向上を目指す。

デッペン氏は記者会見で、ドライバー不足や地政学的リスク、競合の台頭といった課題に直面する中で、持続的成長を実現するための統合であると述べ、「決意を持って前進する」と強調した。持株会社には、三菱ふそうの親会社である独ダイムラートラックとトヨタ自動車が出資し、グローバル規模での戦略的提携を深化させる構えである。


参照:日野と三菱ふそうの経営統合に関して

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