【整備業界の深刻な”人手不足”】外国人自動車整備士・メカニックの現状と今後の展望とは|調査結果を公表

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自動車業界に特化した人材支援サービスを提供する株式会社チェングロウスが、自動車整備事業の経営者を対象に「外国人自動車整備士・メカニックの採用事情と業界課題」に関する調査を実施した。

少子高齢化による人手不足が深刻化する中、自動車整備業界では新たな人材確保の手段として外国人材の採用が注目されている。

調査によると、最も深刻な課題は「人手不足・採用難」(52.9%)であり、「技術革新への対応」(38.2%)や「賃金水準」(28.9%)が続いた。

要因としては「人口減少・少子高齢化・労働構造の変化」(42.2%)が最多であり、労働条件や業界イメージの低下も複合的に影響していると考えられる。

また、外国人整備士を採用している企業のうち、採用ルートは「自社採用」が最も多く、人材紹介会社の利用も一定数見られた。

監理団体や登録支援機関の利用率は16.4%に留まり、技能実習や特定技能制度の活用が十分に進んでいない実態も明らかになった。

採用された外国人の在留資格は「技能実習」(65.4%)が最多で、「特定技能」(52.9%)も半数を超えており、今後は長期雇用が見込める特定技能人材の重要性が増すとみられる。

今後の採用方針については、「積極的に採用したい」(37.7%)、「スキルに応じて採用したい」(60.6%)と回答した企業が大半であり、能力に基づく採用姿勢が主流となりつつある。

一方で、外国人雇用における懸念として「日本語での意思疎通」(51.5%)、「在留資格手続き」(37.8%)、「文化・価値観の違い」(36.3%)が挙げられた。

外国人が活躍するために必要な要素としては、「業務への真剣な姿勢や熱意」(43.1%)、「技術スキルや資格」(42.2%)、「日本語能力」(40.2%)が重視され、姿勢と実務能力の双方が求められていることが分かった。

また、必要な支援として「日本語研修」(39.7%)、「在留資格サポート」(39.7%)、「整備技術の基礎研修」(36.3%)が挙げられ、就労環境と生活支援を含む包括的な体制の整備が課題である。

さらに企業は外国人整備士に対し「日本で長期的にキャリアを積み、将来的には永住してほしい」(37.8%)とする意向を示しており、単なる労働力としてではなく、将来の中核人材として育成したいと考えている。

このように、自動車整備業界における外国人材の受け入れは、人材不足を補う手段に留まらず、長期的な業界発展を担う存在としての位置づけが進んでいるといえるだろう。


株式会社チェングロウスは、自動車業界に特化した「採用・育成・定着」を一貫支援する総合人材サービス企業。AUTOBACSグループを母体に全国対応し、業界特化の専門知識と豊富なネットワークで人材課題を解決する。日本人・外国人問わず整備士の採用支援や育成研修を行い、高い資格合格率を実現。2026年には外国人整備士育成の「ASCAプログラム」も始動予定だ。


■問い合わせ
株式会社チェングロウス
https://www.chain-growth.com/contact/
求人サイト「自動車求人Navi」

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