米国の制裁でストップしていた”ベネズエラ産原油”が伊Repsol(レプソル)へ販売はじまる

Repsol(レプソル)
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昨日、2026年1月22日、ベネズエラ産原油の欧州向け販売再開の動きが報じられた。

主要なトレーディング会社を通じた輸出の一部が、スペインの大手石油精製企業・Repsol(レプソル)向けに確定したと複数の業界関係者が明らかにしている。

具体的には、ベネズエラ政府と米国の間で合意された総量5,000万バレル規模の供給枠組みの中で、原油や金属などを世界中で売り買い・運ぶ巨大トレーディング会社Trafigura(トラフィギュラ)が最初の原油積荷を販売。

積荷はスペインのレプソルに向け、2026年2月頃にスペインに到着する見込みだという。

目次

なぜベネズエラ産原油が今輸出できるようになったのか?

ベネズエラのタンカー。Hakon Rimmereid/AFP)/ANSA

ベネズエラ産原油の輸出は、ここ数年制裁や米国の封鎖的な措置によりほぼ止まっていた。

しかし、2026年初頭の米国とベネズエラ間で「最大5,000万バレルの供給合意」があったようだ

これによって、米国政府が一部の原油輸出を認める方向に転じたと報じられている。これは、ベネズエラ側の政治的状況の変化と、米国側の政策転換が背景が理由だ。

また、スペインのRepsolは、勝手に買い取ったわけではない。

米国政府の制裁ライセンスを取得し、商社(Trafiguraなど)を介在、支払い・輸送・保険は米国の管理下という条件付きの取引である。

ベネズエラ産原油を買ったRepsol(レプソル)とはどんな会社?

Repsol(レプソル)

Repsol(レプソル)は、スペインを拠点とし、世界28カ国以上で石油・天然ガスの探査・生産、製品開発までを一貫して行う大手総合エネルギー企業。

そして、Repsolは、制裁以前からベネズエラに深く関与してきた数少ない欧州企業である点もポイントだ。

同社は、ベネズエラ国内でのガス田、原油プロジェクトに出資・参画してきた。そのため、完全撤退せず、制裁下でも合法な関与の道を模索してきた企業の一つとなる。

今回の取り引きは、同社がベネズエラ産原油の受け入れを再開し、長らく制裁や物流の制約で途絶していた供給関係を復活させる試みとして注目されている。

なお、レプソルやTrafiguraはいずれも公式コメントを控えているが、業界筋の話として契約が成立したと報じられている。

参照:Exclusive-Trafigura makes first Venezuelan crude sale under supply deal, sources say|investing.com

ベネズエラ産原油が販売された影響と今後の見通し

この動きは、ベネズエラの原油市場への復帰を意味する重要な節目と見られている。

  • ベネズエラの原油収入が回復し始める
  • 欧州の精製業者の原油調達選択肢が増える
  • 国際石油市場にベネズエラ供給が部分的に復活する

とはいえ、輸出量が世界市場に大きなインパクトを与える段階には至っていないとの見方も。

今後は米国の具体的な許認可方針や、さらなる輸出契約の成立が市場の焦点となるだろう。

なお、先週の売上高は5億ドル(約1100万バレル:日本円で約793億円)に達したとされている

参照:Vitol, Trafigura accelerate Venezuelan oil sales under US-backed $2 bln supply deal|Reuters

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