ソニー損害保険株式会社は、2025年7月4日から7日までの4日間にわたり、自家用車を所有する18歳から59歳の男女を対象に、全国カーライフ実態調査を実施した。
この調査はインターネットを通じて行われ、合計1,000名から有効回答を得た。調査はネットエイジア株式会社が実施し、10代から50代までの各世代と性別を均等に抽出したサンプル構成となっている。
年間走行距離の平均は6,728キロメートル

今回の調査によれば、年間走行距離の平均は6,728キロメートルで、前年の6,972キロメートルから244キロメートル減少した。
最も走行距離が長かったのは40代で平均7,188キロメートルで、他の年代を上回る結果であった。回答の内訳では「3,000キロ超5,000キロ以下」が27.3%、「5,000キロ超7,000キロ以下」が21.2%と比較的短中距離の利用層が多いことが分かった。

維持費の平均は14,100円/月で5年連続上昇

維持費については、1か月あたりの平均が14,100円となり、前年より200円増加して5年連続の上昇となった。
回答の最多は「5,000円から1万円未満」で31.6%を占め、車種ごとに比較すると軽自動車は10,200円と最も低く、SUVやクロカンは18,500円と高額であった。
維持費には保険料や燃料代、駐車場代、修理代などが含まれるが、税金やローン返済、有料道路代は含まれていない。

諸経費の負担感に関しては、「ガソリン代・燃料代」が66.0%で最も高く、次いで「自動車税」62.8%、「車検や点検費」58.4%、「自動車保険料」49.2%、「駐車場代」20.1%と続いた。
特に駐車場代は都市部で31.8%、地方では17.6%と大きな差が見られ、都市部特有のコスト負担が浮き彫りとなった。

ガソリン代や燃料代については2022年以降6割半ばを超える割合で負担と感じる人が多く、国際的なエネルギー価格の上昇が影響していると考えられる。

節約方法で実際に行っていることは?

節約方法としては、セルフ式ガソリンスタンドの利用が38.0%で最多。
次いでガソリンスタンド会員になる27.7%、急発進や急停車を避ける27.6%、不要なアイドリングを控える21.9%、速度を出しすぎない21.8%という結果であった。
給油方法の工夫や運転習慣の改善によって、燃料費を抑える意識が広がっていることがうかがえる。
参照:2025年 全国カーライフ実態調査(第1弾)~1ヵ月あたりの車の平均維持費、5年連続で増加。ドライバーが負担に感じる諸経費は? ほか|PR TIMES